2008年04月20日

金融庁検査での指摘事項。

前回のブログでミラーさんから興味深い内容のコメントをいただきましたので、今回はそれをテーマに少しお話したいと思います。

まずはミラーさんのコメントから。

『ケセラセラさんに質問なんですが、信保付融資受付の際の代表者が連帯保証人となるとき、金庫任意での保証人調査をどこまで行っていますか?
うちは、つい最近金融庁検査が入っての指摘があり、保証人からは原則として所有不動産の明細(主に固定資産税の納付書の明細部分)と、所得証明(会社の代表者だと源泉)を徴求しなければならなくなりました。
もちろん、これは必要なことなのだろうとは思うのですが、他の信金さんはどこまでやっているのだろうと思いまして・・・。』

といった内容なのですが、これを読んだ率直な感想として『他の信用金庫でも細かい指摘を受けているんだなぁ』と感じました。

で、ウチの金庫ではどうかと言うと、保証人調査についてどこまでするかという厳密な規定はありません。上記2つの点(固定資産税の納付書、所得証明)についても、もらったりもらわなかったりです。
でも、私個人としては、代表者が不動産を所有していたら登記簿謄本をあげるようにしてます。なぜなら、代表者の所有資産は会社の力を判断するときにプラス材料になるからです。
また、所得についても役員報酬以外にあるようでしたら、確定申告書をもらったりすることもあります。

だからかもしれませんが、私個人としては今まで調査不足を指摘されたことはありません。ただ金庫全体としてはどこまでキッチリ調査しているかは不明です。だからウチの金庫でも指摘されてもおかしくない事項であると思います。

ちなみにウチの金庫では、金融庁検査の時に『家族名義の預金』のことを厳しく指摘されました。例えば、定期預金とかで子供名義の分があったら『ペイオフ対策ための借名預金』と指摘されたり、積金で家族の名義の分の申込書を奥さんに書いてもらったら『代筆』と指摘されたり結構細かなことで指摘を受けることが多くありました。
『そんなもん指摘されて当然や』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今までそれが『常識』という文化で育った者からしてみたら、今回『非常識』と言われて動揺しないわけがありません。

我々信金マンも役所の人間みたいに世間とズレがある人種なのですかね〜。
posted by ケセラセラ at 23:31| Comment(6) | 業務日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやあ、金融庁検査大変だと思います。私も幾度と無く、ヒアリング経験がありますが、最初から犯罪者を見るような対応に、キレかかったことも何度もありました。保証人資産の云々、という点については、私個人的には、前向き解釈でよいのではないか?と思います。金融機関サイドでは、「要注意先」以下であっても代表者等の資産背景で、「正常先」という認定になったこともありましたから。「債務者区分」により、決算に与える影響は大ですから、少しでも、有利になる材料は、与信先のためでもあり、なるべくそろえたほうがよいと思いますよ。
Posted by ぐりナビ at 2008年04月21日 09:11
ケセラセラさん。ぐりナビさん。
ご丁寧な回答ありがとうございました。

ちなみにうちの金庫では保証人調査書の有効期限が1年と定められているので、例えば、手貸返済後の同額再申込の繰り返しの先は、毎年毎年代表者の源泉徴収票や所有不動産の明細をもらわなければならないのです。

ま、自分もケセラセラさんやぐりナビさんの言うように前向き解釈では捉えてはいるのですが、いかんせんブーブー言う社長が多いものですから、何となくグチってしまいましたw

ちなみに記事にあった、借名預金や、代筆とかはうちの金庫でも日常茶飯事のことであります。言いたいことはわかるけども、どうなんだろうねそれって、、、とは僕は思いますよ〜。
Posted by ミラー at 2008年04月23日 00:02
ぐりナビさん
こんにちは、お久しぶりです。

代表者の資産背景が債務者区分に影響するのは『金融検査マニュアル』にも載ってますよね。

ウチの金庫では最近企業の資金調達余力(資金繰り償還ができるかどうか)をよく聞かれるからビミョーな先ほど代表者の資産背景が稟議を左右する今日この頃です。

ミラーさん
こちらこそネタを提供していただいてありがとうございました(w

資料の提出を依頼してブーブー言う客って多いですよね。優良企業が言うならまだしも、イマイチな内容の先から言われると『おまえが言うな』って言いたくなります(w
Posted by ケセラセラ at 2008年04月24日 21:54
まず、ケセラセラさん、本項をお借りして、ミラーさんへのお話をさせていただくこと、ご容赦ください。

大変恐縮ですが、私の経験でも皆さんと同様に「お前が言うな!」と思ったことは数知れずです。

その時の対応としては、「提出いただかない先は、“出せない状況だから出さないのでしょ!”というように取られると、お互いにとって決して良い方向性とはなりません。」という回答をしていました。

つまり、「私たちがいくらあなたをかばってもお上はそう見ませんよ」と暗に伝える形でした。

今もその手法が通じるのかは、よくわかりませんが、(又許容されるのか)お客はどうしても、「そりゃ銀行の都合だろう!」という見方をしているのが大半です。

そこを、「ウチはあなたの味方です」というニュアンスだと、結構納得してくれる方が多かったですよ。
Posted by ぐりナビ at 2008年04月25日 09:29
ぐりナビさん

お手本のような対応ですね。
いつの時代でも、どこの地域でも基本となる対応は変わらないものですね。
Posted by ケセラセラ at 2008年04月26日 22:38
「半沢直樹」で盛んに金融庁検査が出てくるので知りたくなりました

 
Posted by なるほど at 2013年09月18日 18:24
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。